【2025ジャパンカップ】過去10年傾向まとめ

1130ジャパンカップ

2025/11/30日曜日に開催されるジャパンカップの過去10年の傾向をまとめました。

馬券検討の参考になれば幸いです!

1. 過去10年の勝ち馬

勝ち馬の主要なデータを一覧で示します。脚質区分は4コーナー通過順位に基づいています(逃げ: 1位、先行: 2〜5位、差し: 6〜10位、追込: 11位以降)。

勝ち馬名性齢斤量 (kg)走破タイム4C通過順脚質区分馬場状況
2015ショウナンパンドラ牝455.02:24.711番手追込 (R)良 (晴)
2016キタサンブラック牡457.02:25.81番手逃げ (F)良 (小雨)
2017シュヴァルグラン牡557.02:23.74番手先行 (S)良 (晴)
2018アーモンドアイ牝353.02:20.62番手先行 (S)良 (晴)
2019スワーヴリチャード牡557.02:25.95番手先行 (S)重 (曇)
2020アーモンドアイ牝555.02:23.04番手先行 (S)良 (曇)
2021コントレイル牡457.02:24.78番手差し (M)良 (晴)
2022ヴェラアズール牡557.02:23.710番手差し (M)良 (晴)
2023イクイノックス牡458.02:21.83番手先行 (S)良 (晴)
2024ドウデュース牡558.02:25.57番手差し (M)良 (晴)

2. 走破タイム、上がり3Fタイム

各年の勝ち馬の走破タイムと上がり3Fタイム、およびレースにおける上がり最速馬の情報をまとめました。

勝ち馬名走破タイム勝ち馬上がり3F上がり最速馬 (着順)上がり最速タイム
2015ショウナンパンドラ2:24.733.9ショウナンバッハ (12着)33.7
2016キタサンブラック2:25.834.7レインボーライン (6着)34.3
2017シュヴァルグラン2:23.734.7レイデオロ (2着), レインボーライン (6着)34.6
2018アーモンドアイ2:20.6 (レコード)34.1ミッキースワロー (5着)33.9
2019スワーヴリチャード2:25.936.5マカヒキ (4着)36.3
2020アーモンドアイ2:23.034.7コントレイル (2着)34.3
2021コントレイル2:24.733.7コントレイル (1着)33.7
2022ヴェラアズール2:23.733.7シャフリヤール (2着), デアリングタクト (4着)33.7
2023イクイノックス2:21.833.5イクイノックス (1着)33.5
2024ドウデュース2:25.532.7ドウデュース (1着)32.7
管理人
管理人

2020年以降、近年の傾向は上がり最速を出せる馬が勝利しています。

昨年のドウデュースは飛び抜けた数字を叩き出していることがわかります

3. ラップタイム

各年のレースペース、テン4F(800m)、上がり4F(800m)、上がり3F(600m)を抽出しました。

ペーステン4F (800m)上がり4F (800m)上がり3F (600m)Source
2015ハイ (-1.5)47.347.835.3
2016スロー (+2.6)49.546.634.7
2017スロー (+0.9)48.446.935.1
2018スロー (+2.8)48.245.834.4
2019ハイ (-0.9)48.649.337.2
2020ハイ (-4.2)46.649.937.8
2021スロー (+4.3)49.647.035.3
2022スロー (+2.9)48.845.934.2
2023ハイ (-3.6)46.548.636.5
2024スロー (+3.5)50.037.133.4
管理人
管理人

昨年は超スローペース。それを32秒台の脚で差し切ったドウデュースはさすがですね。。。恐ろしい

4. 脚質別成績まとめ

定義に基づき、過去10年間の全完走馬の脚質別成績をまとめました。

脚質区分勝利数連対数3着内数出走頭数勝率連対率複勝率
逃げ (F)123119.1%18.2%27.3%
先行 (S)58114112.2%19.5%26.8%
差し (M)346476.4%8.5%12.8%
追込 (R)122581.7%3.4%3.4%
合計1016221576.4%10.2%14.0%

5. 前走レース・レース結果による本レースの傾向(全完走馬ベース)

5-1. 1走前の着順(1着、2~5着、6着以下)別の本レースでの成績(全完走馬)

前走着順勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)出走頭数勝率連対率複勝率
1着4912478.5%19.1%25.5%
2~5着4913735.5%12.3%17.8%
6着以下223682.9%2.9%4.4%

5-2. 1走前のレース格付け(G1/G2、G3、L/OP/条件戦)別の本レースでの成績(全完走馬)

過去10年の勝ち馬10頭すべてが、前走でG1またはG2に出走していました。

前走レース格付け勝利数連対数3着内数出走頭数勝率連対率複勝率
G1/G21020261337.5%15.0%19.5%
G300060.0%0.0%0.0%
L/OP/条件戦000250.0%0.0%0.0%

1走前のG1/G2で細分化してみました。

前走レース名格付け勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)出走頭数勝率連対率複勝率
天皇賞 (秋)G149103411.8%26.5%29.4%
秋華賞G1234633.3%50.0%66.7%
菊花賞G1122520.0%40.0%40.0%
宝塚記念G1123119.1%18.2%27.3%
エリザベス女王杯G100020.0%0.0%0.0%
アルゼンチン共和国杯G2134119.1%27.3%36.4%
京都大賞典G2122119.1%18.2%18.2%
目黒記念G201140.0%25.0%25.0%
神戸新聞杯G201110.0%100.0%100.0%
毎日王冠G200030.0%0.0%0.0%
札幌記念G200040.0%0.0%0.0%
府中牝馬ステークスG200030.0%0.0%0.0%
産経賞オールカマーG200020.0%0.0%0.0%
その他 (G1/G2/G3以下)N/A000670.0%0.0%0.0%
管理人
管理人

秋華賞からの参戦が思ったよりいい成績です。

3歳+牝馬で軽斤量になるのが好材料なのかもしれません。

今年のJCには対象馬はいませんが。。。

6. 血統の傾向

過去10年の勝ち馬の父系では、ハーツクライが3勝(2017年、2019年、2024年)、ディープインパクトが2勝(2015年、2021年)、ロードカナロアが2勝(2018年、2020年)、キタサンブラックが1勝(2023年)を挙げています。ハーツクライ系とディープインパクト系(およびその直系)が勝利の多数を占めています。

勝ち馬名父名 (Sire)母父名 (Dam Sire)
2015ショウナンパンドラディープインパクトフレンチデピュティ
2016キタサンブラックブラックタイドサクラバクシンオー
2017シュヴァルグランハーツクライMachiavellian
2018アーモンドアイロードカナロアサンデーサイレンス
2019スワーヴリチャードハーツクライUnbridled’s Song
2020アーモンドアイロードカナロアサンデーサイレンス
2021コントレイルディープインパクトUnbridled’s Song
2022ヴェラアズールエイシンフラッシュクロフネ
2023イクイノックスキタサンブラックキングヘイロー
2024ドウデュースハーツクライVindication

7. 馬番(枠順)の傾向(確率による分析)

枠番勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)出走頭数 (N)勝率連対率複勝率
1枠4671625.0%37.5%43.8%
2枠124185.6%11.1%22.2%
3枠3342015.0%15.0%20.0%
4枠011200.0%5.0%5.0%
5枠022200.0%10.0%10.0%
6枠022200.0%10.0%10.0%
7枠122205.0%10.0%10.0%
8枠002300.0%0.0%6.7%

8. 騎手の傾向

過去10年間の上位3着馬に騎乗した騎手の成績です。

騎手名勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)合計 (W/P2/P3)
ルメール (C. Lemaire)3205
武豊 (Yutaka Take)2013
福永祐一 (Yuichi Fukunaga)1102
池添謙一 (Kenichi Ikezoe)1001
ボウマン (Hugh Bowman)1001
マーフィー (Oisin Murphy)1001
ムーア (Ryan Moore)1001
M.デムーロ (Mirco Demuro)0123
C.デムーロ (Cristian Demuro)0101
坂井瑠星 (Ryusei Sakai)0101
ビュイック (William Buick)0112
川田将雅 (Yuga Kawada)0112
津村明秀 (Akihide Tsumura)0101
松山弘平 (Kohei Matsuyama)0011
レーン (Damian Lane)0011
その他0022

9. 関東、関西の比較

9-1. 関東所属、関西所属での比較(上位3着馬ベース)

関西所属馬(栗東)が勝利数、連対数、3着内数のいずれにおいても優勢です。

所属勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)
関東 (美浦)334
関西 (栗東)778
合計101012

9-2. 厩舎別の成績まとめ(勝利数順)(上位3着馬ベース)

友道康夫厩舎(栗東)と国枝栄厩舎(美浦)がそれぞれ2勝を挙げて、トップタイとなっています。

厩舎名 (所属)勝利数 (W)連対数 (P2)3着内数 (P3)
友道康夫 (栗)202
国枝栄 (美)210
矢作芳人 (栗)120
庄野靖志 (栗)101
清水久詞 (栗)101
高野友和 (栗)100
渡辺薫彦 (栗)100
木村哲也 (美)110
藤原英昭 (栗)011
松田博資 (栗)010
藤岡健一 (栗)010
藤沢和雄 (美)010
中竹和也 (栗)010
尾関知人 (美)010
中内田充 (栗)010
池江泰寿 (栗)002
杉山晴紀 (栗)001
高柳瑞樹 (美)001

過去の傾向まとめ

1. 前走レース・実績の質(ローテーション)

ジャパンカップで好走するためには、前走で高い実績を残し、かつハイレベルなレースを経由していることが必須条件です。

詳細な傾向根拠となるデータ
前走着順前走5着以内に入っていることが、勝ち馬の約8割(10頭中8頭)を占める重要なファクターです。特に前走1着馬の連対率、複勝率が最も高く、勢いが重視されます。前走1着馬の複勝率25.5%、前走6着以下馬の複勝率4.4% 。
ステップレース過去10年の勝ち馬はすべて前走G1またはG2に出走しています。G3以下のレースからの参戦は、連対・複勝圏内に入った例が皆無であり、ステップレースの格が非常に重要です。前走G1/G2組の複勝率19.5%。G3以下からの好走例は0 。
最重要ステップ天皇賞(秋)秋華賞組は出走数は少ないものの、非常に高い確率で連対(勝率33.3%、連対率50.0%)しています。天皇賞(秋)組は勝率11.8%、秋華賞組は勝率33.3%

2. コース適性と枠順の利

東京芝2400mはコース形態上、内枠の有利さが極めて顕著に出るため、枠順は好走ファクターとして非常に重要です。

詳細な傾向根拠となるデータ
内枠の優位性1枠は他の枠に比べて抜きん出て好成績を残しており、最も強力な好走ファクターです。1枠から3枠までの内枠で、過去10年の勝利数の70%(10勝中7勝)が集中しています。1枠の勝率25.0%連対率37.5%複勝率43.8%
外枠の不利8枠は出走頭数が最多であるにもかかわらず、過去10年で勝利も連対も記録しておらず、極めて不利な傾向があります。8枠の勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率6.7%。

3. 脚質と立ち回り

ジャパンカップは先行馬が有利な傾向が強いですが、勝ち馬の脚質はペースによって分散しています。

ファクター詳細な傾向根拠となるデータ
先行有利先行馬(4C通過2~5番手)が最も高い勝率と複勝率を記録しており、ロスなく中団より前で競馬を進められる機動力が好走に直結します。先行馬の勝率12.2%、複勝率26.8%(全体最多)。
末脚の重要性勝ち馬の上がり3Fタイムは、多くの年でレースにおける上がり最速タイムと近接しており、特に瞬発力が求められるスローペースの年は好走に必須です。 2024年勝ち馬ドウデュースは32.7秒という驚異的な上がりを記録しています。2023年イクイノックス(33.5秒)、2024年ドウデュース(32.7秒)など、勝ち馬が上がり最速または最速タイを記録している例が多い。

おまけデータ

クロワデュノールは凱旋門賞からの参戦です。そのため、凱旋門賞を経由してきた馬の成績についてもまとめてみました。

凱旋門賞を経由した馬のジャパンカップ成績

馬名JC 出走年JC 着順凱旋門賞 結果凱旋門賞 騎手 (斤量)
ドウデュース20234着19着武豊 (56.5 kg)
タイトルホルダー20235着11着横山和生 (59.5 kg)
シンエンペラー20242着 (同着)12着坂井瑠星 (56.5 kg)

※ただし、2023年のドウデュース、タイトルホルダーは天皇賞(秋)を挟んでの参戦。

管理人
管理人

シンエンペラーは今年のクロワデュノールと同じく直行ローテで2着でした。

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