2025年天皇賞(秋)に特別登録している、タスティエーラの堀調教師の共同会見の内容をまとめました。
要約
タスティエーラ号の堀宣行調教師は、前走の香港G1勝利について、前哨戦なしで臨み、二度目の香港経験を活かし、馬の能力をしっかり見せることができたと総括しました。
天皇賞(秋)を目標とした理由は、香港遠征後の疲れを見極め、長年の競走馬としての継続的な疲労をオーバーホールしたいという意図と、近年の夏の猛暑を避けて始動させたかったためです。
現在のコンディションについては、過去一番の重い馬体(535kg)で迎え、気性も荒く、乗り込み不足の印象があったものの、毎週負荷をかけ、徐々に調整を進めています。最終追い切りについては、最も良い時に比べるとシャープさに欠け、直線で自分から行く感じが見られず、まだ重めや荒さが残るものの、ここ数週で負荷を強めており、徐々に良化しているという評価です。
東京芝2000mの適性については、基本的に能力を出せる舞台であるとの見解を示しましたが、勝敗を分ける大きなポイントは、コースレイアウトよりも、馬の状態や枠などの細かい要素であると述べています。騎手とは、帰国後の状態について引き継ぎを行い、本日騎乗してもらったものの、レース戦略に関する具体的なコミュニケーションはこれからになるとのことです。
内容詳細
記者: 前走香港ではG1を快勝でした。結果内容について総括をお願いいたします。
調教師: まあ、あの、前哨戦を挟まずに、直接香港にと、いうことで、結果的に春一戦になりましたし、また、あの、その前の暮れに一回香港を経験して、二度目の香港ということで、あの、しっかりこの馬の持っている能力を、あの、活かして、そういった能力を見せることができたなと思ってます。
記者: あの、遠征後日本に帰国してからのここまでの経緯と、天皇賞(秋)を目標に定めてきた理由というのを教えてください。
調教師: あの、香港から帰国後は、疲れの見極めと、特にあの競走馬として何年も走ってますので、継続的な疲労の方を一度オーバーホールしたいということと、それから、やっぱり、近年夏は非常に暑いので、その暑い時期を避けて始動させたいということで、この天皇賞を目標に来るということになりました。
記者: あの、今日の追い切りのテーマ、追い切りの評価、それから現在のコンディションについて教えていただけますか。
調教師: はい。まず、現在のコンディションというか、その辺から逆算して話をさせてもらうと、今回、この馬としてはかなり過去一番に馬体が増えている状態、535kgで来て。気性も荒くて、ちょっと乗り込みが足りないなというような印象でした。そこから毎週少しずつ負荷をかけて乗り込んできたんですけれども、少し重めが残りそうだなというような印象で、その中で調整をしてきています。先週までの追い切りというかと状態を受けて、今週は当該週ですけれども、少ししっかり目にやりたいということで、追い切りを行いました。
動きとしては、この馬の一番いい時に比べれば、やっぱりちょっと終いの、特に400mというか、直線入ってからが、自分から行くような感じじゃないですし、少しシャープさが足りないなというような印象です。先週の1週前の段階でもまだ少し重かったので、今週しっかり負荷をかけたかったんですが、その辺もまだ少し荒さが残っているかなというような印象で。ただ、ここ2週だけじゃなくて、その前の週あたりも少し負荷を強めていますし、徐々に良化してきているので、このひと追い(で)どこまで良くなるのかな、という印象です。
記者: あの、騎手とは今回のレースについてコンタクト取られましたでしょうか?可能な限り可能な範囲で教えていただきたいと思います。
調教師: 一応あの騎手とは、この前の香港帰りの前走の後の状態というか、牧場からこちらに来ての印象とかの引き継ぎをして、今日乗ってもらいました。コミュニケーションという意味では、馬を挟んでのコミュニケーションですので、言葉ではなくて馬に乗って感じてもらえれば、それで十分で。今のところレースに対してはという質問ですけども、それはこれからになります。
記者: あの、去年の天皇賞2着です。その振り返りも含めて、改めて東京芝2000mの距離適性・舞台適性というのはどうお考えでしょうか。
調教師: 去年は同じような前走からの間隔での天皇賞出走でしたけれども、去年は春のあのパフォーマンスが出ず、この馬としては状態を落としている、馬の状態が良くないというところからのリカバリーで、そこからの参戦でした。そういった意味では、牧場の方でしっかり立て直してもらって、能力出せたのかなと思ってます。
東京の2000mということに関しては、基本的にはこの馬は能力を出せると思います。コースレイアウトとか云々というよりは、馬の状態とか、色々、もう少し枠とか、細かいことが勝敗を分けるには大きなポイントだと思います。そういったことはこれから決まっていくことだと思いますので、基本的には能力を出せるんじゃないかなと思っています。
記者: ありがとうございます。代表からは以上になります。
管理人一言

今週最後にもう一度ケイコを積んで、輸送とニュースに出ていたはずですのでその結果を見てからの評価となりそうです。ダミアン・レーン騎手とはシャンティン競馬場でも連続で騎乗しており期待が膨らみます。
(私の本命候補)


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