2025年天皇賞(秋)に特別登録している、ホウオウビスケッツの奥村調教師の共同会見の内容をまとめました。
要約
奥村武調教師は、札幌記念での調整の失敗を反省し、毎日王冠で体を作って良い結果を得たことから、天皇賞に向けては疲労感もなく、1週前も含めて馬を攻め抜く方針で調整した結果、内容の濃い上々の追い切りができたと評価しました。
前走(毎日王冠)については、予定より速いペースとなったものの、最後までしっかり足を使って走り切り、良い内容であったと振り返っています。
ホウオウビスケッツが東京コース(左回り)と非常に相性が良い点については、調教師自身も「原因は全く分からない」としつつ、左右差や手前の違和があるわけではないため、たまたま左回りが走りやすいとしか言えないと説明しました。
最後に、重賞制覇がかかる今回は「大きなチャンス」であるとし、期待に応えられないことを謝罪しつつ、ファンに向けて引き続き応援を呼びかけました。
内容詳細
記者: 前走の1週間前の追い切りで、前走よりもとても良くなっているという高評価だったと思いますけれども、今日の長教(追い切り)のテーマと、その結果についてどうご覧になりましたか、教えてください。
調教師: そうですね。札幌記念の時に、良かれと思ってやった調整が裏目に出てしまった形になったと思います。その反省を踏まえて、毎日王冠では結構体も作って行い、結果も良かったので。
そして、立ち上げた時にも、今回の天皇賞に向けて、そんなに疲労感もなく来ることができましたので、そのあたりからもう天皇賞に向けては、1週前もあの馬のことを攻め抜くというか、そういう方向でやろうと厩舎で話しました。その通りの追い切りができたかと思います。
記者: あの、今日2頭合わせて(併せ馬)というところでしたけれども、そんなにがっちり寄っているという感じではなかったように見えましたが、その辺りはいかがですか。
調教師: もうビシバシやる必要はないのですが、全体としてはかなり時計もしっかり出すというところで攻めてきていますので、しまい(最後)のところはそういう風に見えるかもしれませんが、内容としては結構濃いものになっていると思います。
記者: ラスト11秒5というタイムについてはいかがでしょうか。
調教師: 今、ウッドチップ入れ替え中でちょっと走りにくいところもあるので、その中では上々の時計だと思います。
記者: 前走を振り返っていただこうと思うのですが、逃げて2着という結果でした。前半58秒6というタイムも含めて、どう振り返られますか。
調教師: 前半、多少競りかけられた部分もあって、予定しているよりは多分1秒ぐらい早かったペースだったのですが、それを考えれば、最後までかなりしっかり足を使えて、苦しくなって右行ったり左行ったり、張るようなところもなかったため、良い内容のレースだったのではないかと思います。
記者: 東京に非常に相性が良いように見えるのですが、理由というのは奥村さんはどうお考えですか。
調教師: 前回の毎日王冠の時にもお話したのですが、原因は全く分かりません。
結果的に左回りをよく走っているというところで、左右差があるわけでもないですし、手前に違和感があるわけでもないので、たまたま左回りが走りやすいとしかちょっと言えないですね。
記者: ホウオウビスケッツにとっても奥村調教師にとっても、重賞制覇がかかりますけれども、応援してくれるファンに最後にメッセージをお願いできますか。
調教師: はい、いつも期待に応えられずすみません。本当に。何とか今回は、この馬にとって本当に大きなチャンスだと思いますので、今回も懲りずに応援していただければと思います。よろしくお願いします。
管理人一言

なぜ左回りで好成績を収めているかよくわからない、という評価でした。ただ、前走もハイペースでレースを引っ張り粘った結果は評価に値すると思います。期待が膨らみますね。


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